「記者」よりも「ディレクター」、
”宣伝会議”の編集者
私は、月刊『ブレーン』編集部に所属しています。『ブレーン』は広告業界のための雑誌と思われがちですが、そのタグラインは「IDEA AND CREATIVITY」。「多様なアイデアやクリエイティブが行き交う専門誌でありたい」という思いのもと、通巻700号(2018年11月号)から、そのように定められました。
つまり読者の方々が求める切り口とタイミングであれば、アイデアとクリエイティビティを発揮して仕事をしているあらゆる人に対して取材ができる、ということだととらえています。実際に『ブレーン』を巻末の方まで読んでいただくと、登場する人たちの多様さに気づいていただけると思います。
あくまで読者の視点が出発点でありつつ、多様な方々にお話を伺うことができる裁量の広さ、そしてそれを記事やサービスを通じて社会全体に還元していける行為自体に、日々ワクワクしています。
編集部員としての仕事を紹介すると、雑誌編集者のコアな業務は、毎月1日の雑誌の発売に向けての編集・ディレクションです。編集長のマネジメントのもと、取材先のアイデア出しから始まり、確定後の依頼や取材、原稿執筆、ライターやカメラマンのディレクション、デザイナーへのレイアウトの依頼、校閲・校正、そして発売後のプロモーション、というのが一連の流れになっています。
そのため「記者」というよりも「ディレクター」とイメージしてもらうとわかりやすいと思います。本を売るところまで考えるという意味では「マーケター」ともいえるかもしれません。広告界や社会の流れに合った、読者の方々のためになる情報を届けるため、社内外のさまざまな方々の協力を得ながら、ゴールに向かうような仕事です。